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2026.04.15

JR岐阜駅から北に約2.5km。岐阜城からほど近く、楽市楽座で商売が栄えていた地域に、創業150年の歴史を持つ油屋「山本佐太郎商店」があります。2023年にリニューアルした同店はその歴史を感じつつもモダンな造りで、誰もが入りやすい雰囲気です。
「山本佐太郎商店」は、戦後にぎわう柳ヶ瀬商店街の飲食店を支えてきました。そして2012年からは、油屋としてこだわりぬいた原材料を使った「大地のおやつ」の開発と販売を行っています。

1876(明治9)年創業の「山本佐太郎商店」は、岐阜県の伝統産業である和傘や提灯に、防カビ・防虫・防水のために塗る工業用の油を販売する店として始まりました。
明治中期以降、ビニール製品の普及とともに工業用油の需要が減少したため、食用油の搾油へと転換しましたが、戦争により搾油工場が消失。そのため、戦後は油の卸問屋として販路を広げていきました。
現在の店主は4代目の山本慎一郎(やまもと しんいちろう)さんです。先代が急逝したため、23歳という若さで店を継ぐことになった慎一郎さん。「お客さんに教えていただきながら、必死に店を守ってきました。」と当時を振り返ります。
店主となってから10年ほど経ち、油屋として新しい価値を生み出したいと思ったタイミングで出会ったのが、通称“まっちん” こと和菓子職人の町野仁英(まちの きみひで)さん。同年齢ということですぐに意気投合し、油屋と和菓子職人で「30年後も愛されるおやつ」をコンセプトにした「大地のおやつ」づくりが始まりました。

店内に並べられた「大地のおやつ」シリーズ
大地のおやつは、町野さんによる「引き算」のレシピで、素材そのものの味を楽しめるものばかりです。そのため、こだわりぬいた素材しか使いません。岐阜県産のものをはじめ、全国各地から原材料を取り寄せています。
「大地のおやつ」で最初に生まれた商品は「かりんとう」です。その生地は、岐阜県産小麦、石臼挽きの北海道産小麦(全粒粉)、鹿児島県産の粗糖、平飼い鶏の有精卵、重曹のみ。これを「山本佐太郎商店」が選びぬいた国産米油でカリッと揚げています。

小麦の味を感じる「大地のかりんとう(黒糖)」
その後商品は徐々に増えていき、現在は「おいものかりんとう」「おからのかりんとう」「3じのビスケット」「ツバメサブレ」など、店頭には多数の商品が並んでいます。おやつごとに使用する小麦粉や油を変え、素材が持つ甘みや風味を最大限に引き出しています。

バターも卵もショートニングも使わない、「ともだちビスケット」
コロナ禍において生産量と販売量のバランスが取れずに長い間販売を中止していた「ともだちビスケット」が、近年復活しました。
「ともだちビスケット」は、バターも卵も使いません。材料は、小麦粉、粗糖、小麦ふすま(表皮部分)、米油、重曹のみ。お菓子メーカーからは「ショートニングなしのビスケットはつくれない。」と言われたものの、和菓子職人の町野さんがあきらめずに研究を重ねて開発したレシピで、製造が実現しました。
「このレシピがつくれるのは、まっちんだけです。」と、慎一郎さん。
再販のきっかけは、小さな子どもを連れたお母さんの一言でした。「ともだちビスケットはいつ再販するのですか?この子のファーストビスケットはともだちビスケットと決めています。」慎一郎さんはその言葉を聞き、再販を決意したといいます。

おやつ一つひとつに、こだわりと物語がある

お話を伺った、4代目の山本慎一郎さん
おやつづくりにこだわる理由を、慎一郎さんはこう語ります。
「お客さんとおやつとの出会いは一期一会。『大地のおやつ』を手に取ったすべての方が笑顔になれるよう、心をこめて作っています。」
旅と同じで、おやつも一期一会。そこから豊かなご縁が広がっていくようにと願いながら、今日もお店におやつを並べます。
山本佐太郎商店
電話:058-262-0432
住所:岐阜県岐阜市松屋町17
アクセス:バス停・伊奈波通りから徒歩3分/ JR岐阜駅、名鉄岐阜駅から車で8分
HP: https://www.m-karintou.com/
SNS: https://www.instagram.com/yamamotosataroshoten/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンクからご確認ください。